移住者インタビュー男鹿入門07

更新日:2022年11月09日

挑戦する余白がある男鹿での暮らし

BlueBuckDiner

大橋修吾(おおはししゅうご)さん

静岡県静岡市出身

 

大学卒業後、男鹿市で地域おこし協力隊に着任し、任期を終え退任後にキッチンカーでハンバーガ屋を開業。男鹿駅前や県内のイベントに出店し活動をおこなっている。

 

Blue Buck Dinerキッチンカー外観
Blue Buck Dinerキッチンカー内装

Q.いつから男鹿市民になりましたか?

男鹿に移住してきた年は、 2018年9月です。

 

Q.男鹿市に移住した経緯を教えてください。

大学を卒業しても秋田に住んでいたいという想いがあり、秋田県内で仕事を探していました。

こっちゃけ(秋田県就活情報サイト Kocchake!)も見たりしていましたが、掲載されている職種だと、給料でいうと額面18で手取り14の世界になってくるのを見て、最初はそれでいいかもしれないけど、3年5年と経った時にどういうキャリアパスを歩んでいけるのか僕には見えず、いろいろと厳しいなと感じ違う形で仕事を探していました。

2018年インバウンドがのびていきそうなタイミングだったことや、大学で得たスキルや経験を秋田で活かしたいと考えた時に地域の観光に携わることが自分としては成長もできるし、大学も秋田だったので恩返しまでもいかないですが効果的に秋田へ還元ができるのではと考えました。

就職活動をしていた時、大学の先輩が男鹿の事業を受託していた時に、地域おこし協力隊という働き方を知りました。応募し内定が決まり男鹿にくることになりました。

 

木と青空

男鹿にきてから

Q.移住してから自分が変わったなと思うことはありますか?

就職とともに男鹿にきたので学生の時より収入が増えたこともあり、コンビニにいく機会がふえました。1人暮らしだと周りの目もなく、何食べてても何も言われないこともあり、最初のころはそういう感じでした。

1人暮らしをいきなり田舎で生活するようになるといろいろ気にしなきゃいけないことが増えるということはがあるかもしれないですね。

 

初めての1人暮らし

ゴミ出しも実家とか共同生活していれば分担ができますが、1人暮らしとなると全部自分でやらなければいけない。

ゴミ出しの時間も場所によっては、夜に出してはダメ、7時半から8時の間に出しなさいとか町内によって違うのかもしれないですが注意をうけました。

家の前の歩道の雪かきをしなければいけないなど、暗黙のルールというか言われてわかることがいろいろありました。

生活する上で電気やインターネット契約など新卒だったのではじめての経験が多かったですね。

 

男鹿市の雪景色

Q.移住する前の準備で1番大事なのは?

免許は早くとればよかったなと思いました。引っ越しした後の買い出しとかも人に頼まないとできないし、移住してくる前にとっておいた方がよかったなと思いました。

 

地域おこし協力隊になって

Q,地域おこし協力隊をおこなっていた時のミッションを教えてください。

応募時の内容は、某ブランドのキャンプ場の運営という募集内容でした。
しかし、そのプロジェクトがいろんな面で折り合いつかず2~3か月で終わってしまいました。コンテンツ的には面白いインパクトあることができそうだったので残念でした。

その時男鹿市観光協会DMOで推進していたのが、なまはげのツーリズムとアウトドアのツーリズムでした。アウトドアの中の他の柱として自転車ツーリズムがあり、レンタサイクルの計画があったのでそちらの立ち上げをすることになりました。

 

Q.働いた経験があまりない中で、立ち上げや事業の仕組みなど大変ではなかったですか?

大変でしたよ(笑)
こうやって仕事するんだと思いました。
僕は大学生の時に起業創業するための勉強みたいなことをインターン先で研修を受けていた経験があるのですが、収支計画を作っていく中で疑問を感じていたし、自分がやりたい方向のやり方ではなかったですね。

 

工房で作業をする男性

僕がそもそも地域で働くことにおもしろさを感じたきっかけは、大学生の時にHLABという高校生対象のサマースクールに実行委員として関わっていたことがきっかけでした。

先進的で面白いことをしていた自治体を近くで見て、地方は人が少ない分、1人の人が企画から運営から財務から渉外から広報から全部やるじゃないですか?
そういうスキルを身につけられるのはいいかなと思っていましたが、自分の置かれた環境はいろいろ大変ではありました。

 

―途中でやめたいと思わなかったんですか?

やめたいと思ったこともありました。
でも、何か成し遂げたわけではなかったし、つらかった時にいろいろと相談にのってくれた人達が周りにいたし、男鹿でやらなければ意味がないと思っていたので協力隊を全うし、男鹿に残ろうと決めていました。

 

インタビューに答える男性

Q.3年間地域おこし協力隊をやってみて1番うれしかったことはありますか?

ナマハゲがちょうどユネスコの無形文化遺産に登録される年だったのでライブ中継があり、英語でのライブ中継だったので翻訳する仕事がありました。
それをやらせてもらった時は少しでも男鹿に貢献できたかなと思いました。
 

Q.逆に1番苦労したことやつらかったことはありますか?

いっぱいありすぎて、、、言うのやめておきます。(笑)

 

琴川の風景を見上げる男性と女性

Q.協力隊の任期を終え、住む家はどのように見つけましたか?

当時、トモスカフェでアルバイトをしていたので、オーナーの船木一人さんに、相談しました。
その時に、一人さんの友人で移住者のレオさんの住んでいた家に、広いし、一緒に住めば?と提案いただいたのがきっかけでした。
家賃を考えると僕も人と住んだ方がいいなと思っていたので、一緒に住めないかお願いし、すぐ決まりました。
 

Q.男鹿市に来て驚いたことはありますか?

灯油代が高い。
協力隊の時に住んでいたところはもともと空き家だった家なので、暖房器具がそなえつけられていなかったので、ストーブを使っていました。

秋田市に住んでいた時は電気ストーブを使っていたし、なるべく冬は家にいないようにしていました。公共施設に行ったり、学校の図書館やパソコン室に行けば暖房ついていたのでそっちを使うようにしていました。

親も静岡でしか暮らしたことなかったので、冬場の出費が上がるということが、想定ができなかったのでこんなに貯金へるんだという感じでした。

 

庭に咲くほおずき

 

今住んでいるところはあまりびっくりしたことはないですが、しいて言えば、周りの家も路駐しているのにうちが路駐していると怒られるみたいなことはありましたね。(笑)

移住させたいのは行政、ちょっと持ち上げてくれるのも行政、だけど地元の人からすればどっちでも良いみたいなところはありますよね(笑)

僕もそうでしたが、優しくしてくれた人やきっかけになった人が優しかった、そういう人が1人でもいればイメージは変わりますよね。

 

Q.実家と比べて、男鹿での暮らしでいいところはどこですか?

僕が住んでいたところは町中だったので、男鹿に住んでみて自然へのアクセスが近いことがいいですね。車を持つと、お金はかかりますが、僕は車生活が好きなので、ドライブとかも楽しくて好きです。

あとは、人というか僕が関わっているコミュニティだったり、ひのめ商店やトモスカフェの人達がいるところがいいですね。

つい最近あったのは、コンビニで車とめておりた時に、偶然知人に会った時に、
「大橋くん、おはよう」って声をかけてもらって、男鹿っぽいなと感じました。
そういうのは、なんかいいなと感じました。

 

男鹿市マリンパークからの景色

Q.男鹿のおすすめスポットを教えてください。

五里合漁港、マリンパーク、男鹿の海岸線沿い。あとは寒風山から見る景色も好きです。

五里合漁港は天候が晴れていて、なぎの時はとても水が綺麗です。
マリンパーク内の丘のところもそうですが公園としてのレベルが高いと思います。
海岸沿いも露出された岩々が海外の小型の国立公園の雰囲気を感じます。

 

―とてもわかります!男鹿って海外感ありますよね。

もともと昔は島だったということもあり 植生というか植物の感じが圧倒的に内陸とは全然違うなと思います。

船越の水門渡って男鹿大橋の道も、車を運転していると正面に寒風山が見えるのもいいですよね。生鼻先トンネルの入る瞬間の上の丘(脇本城跡)の雰囲気もジュラシックパーク感あって好きです。

 

男鹿市安田海岸の夕焼け

男鹿の景色が好きです。
住んでいる場所として綺麗ですし、ちょっと星空が見たいと思えば、八望台や鵜ノ崎もいけば綺麗に見えますし、ちょうどいい具合にコンビニとかもありますしそんなに不便だと感じないです。
車さえあれば住みやすいと思います。
 

Q.男鹿でお気に入りの食べ物はありますか?

男鹿市恵比寿食堂のラーメンとホルモン

船越にある恵比寿食堂

恵比寿食堂のミニかつ丼ラーメンのセットが好きです。
ラーメンがすごく優しい味がします。

ホルモンも人気のお店です。
ラーメンとライスのセットがあるので、ライス少なめにしてもらって小鉢のホルモンを頼めば、一番全部食べる事ができるやり方でもありますよね。
ちなみにホルモンは持ち帰りも可能!

あとは、レオズキッチンのカレーも好きです。
急に食べたくなる味です。

 

男鹿市入道崎からの景色

Q.男鹿に移住を考える人へメッセージ

夜飲みの文化を一緒に作りましょう!
20代の移住者もたくさんいます、若者も多いので和気あいあいと暮らせます。
生活が不便な部分もあるけれどそれだけ挑戦する余白があると思います。
 

 

 

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