市長だより 令和7年11月号
「高齢者に優しいまちづくり」 スタート
株式会社ポラリスの森先生が、医療・介護・福祉多職種連携研修会で講演しました。従来の「お世話型の介護」から、リハビリをして社会復帰できるようにする「自立支援型の介護」に転換するというもので、実際に寝たきりの人が歩けるようになるまでの動画で解説していただきました。要介護者・家族だけでなく、介護の仕事をする人たちにも生きがいを与え幸せにするというものでした。
「高齢者に優しいまちづくり」の必要性を森先生は、「市長は子育て環境日本一と言うが、高齢者に優しいまちでなければ子育て支援はできない」との言葉が印象的でした。地域あっての子育てであり、高齢者が元気で長生きすれば、結果的に医療費・介護費の削減にも繋がります。
男鹿市は「自立支援型介護」に取り組みます。
オムツの無償が始まる
10月1日から、保育園等の子どもたちを対象に、市が費用を負担するオムツのサブスクが始まりました。県内では初めてのことです。
また、災害時には無償で在宅保育の子どもたちにもオムツを支給します。そして、男鹿市と提携している自治体にも無償で届けます。
協定を締結した株式会社ブリッジウェルの石橋社長は35歳で、「自分の子どもを保育園に迎えに行くと、笑顔で私を迎えてくれる。これは保育士さんのおかげです。こんなに子どものために頑張ってくれる保育士さんに、喜んで貰いたい」とこの仕事を始め、「この仕事には大義がある。命がけでこの仕事をする」との事でした。感心!!
もっと驚いたのは、石橋社長の本業はAIの開発との事。子どものオムツだけでなく、色んな展開が期待出来ます。
ジオパーク全国大会
北海道美瑛町の青い池(人造湖)は、駐車場だけで年間1億7千万円を稼ぐとのことです。冬は雪で池の青い水は見えないが、ライトアップすることで冬でも観光客が多いとのことです。台湾・韓国から来る観光客が多いそうです。
男鹿の「滝の頭」のことを思いました。周囲を散策できるし、湧きでる天然の清水は魅力的です。特に冬の雪景色から湧き出す情景は素晴らしい。是非、多くの人に訪れて頂き、幸せになってもらいたいものです。
みなと市民病院の経営改善
市民になくてはならない大事な病院の経営が大変です。原因は、物価と人件費の高騰などです。現在、色々と改善策を検討していますが、先ずは「接遇の改善」を図ります。患者様に対して医師は、「お待たせしました」「お大事に」と言います。看護師は、「待ダセダナ」「マメデレナ!イヅデモキテケレナ」と声をかける事かと思います。そして、「あいさつ運動」を行い、院内の風通しを良くします。
市の一番の目標は、市民の健康です。しかし、病院の財政悪化が、市の財政全体にも影響しかねない状況です。






更新日:2025年10月31日