市長だより 令和7年6月号
「中世へのかけはし」
脇本城跡は、国の史跡に指定された中世安東氏に関わる山城です。このたび、古道階段「中世へのかけはし」が完成しました。
主要地区である内館地区へ登る古道(通称:天下道)は主要道でした。秋田藩主の佐竹家も男鹿往来に利用したことから「天下道」という通称が用いられました。
この道は昭和期に拡幅され、一部が分断されていました。古道階段「中世へのかけはし」を登る前は、現代に拡幅された天下道、登った先は中世から残る天下道です。ぜひ「中世へのかけはし」を通って、脇本城に登城してみてください。中世の人たちのロマンが感じられます。
昔の人は良い場所に築城したものです。男鹿三山・太平山・鳥海山を望める場所にあり、蝦夷・千島まで交易がありました。また、脇本城下は北風が当たらない、海の幸・山の幸が豊かな土地です。
近くには、歴史と伝統のある学問の菅原神社や、本明寺・萬境寺の古刹もあり地域振興が期待されます。
豪華リゾートホテル「山人―оgа―」オープン
原野を切り開き、よくここまでやったものです。鵜ノ崎海岸を上方から見下ろすこの素晴らしい景色は、今まで見た事が無い景色です。広い海の向こうには、鳥海山を望めます。
そして、16の部屋全てが魅力的で、全て異なったデザインです。また、各々の部屋からの景色も異なり、東北有数の豪華リゾートホテルです。
景色良し・建物良し・食事良し・おもてなし良しで進化して欲しいものです。観光業だけでなく、男鹿全体が必ずいい影響を受けます。
仕事は、人を幸せにする為にあります。特に、観光業はその最たるものです。「人を喜ばせ、自分も幸せになりましょう」。
国内外から多くの人に訪れて頂き、訪れる人に幸せになって貰いたい。そして、その事が地域の人たちの幸せに繋がります。
「地域づくり」、企業の参加を期待する
行政課題に市民参加をお願いしていますが、企業が参加すればもっと大きな力になります。社員を幸せにして、生きがい・やりがい・働きがいを持てれば、企業の目的である「地域課題の解決」に繋がります。地域が元気になり、少子化対策などにも良い影響があります。
そして、「企業市民」と言う言葉があります。企業市民(CorporateCitizenship)とは、企業が単に利益追求するだけでなく、社会の一員として地域社会や環境に貢献すべきという考え方です。企業は社会に影響を与える存在であり、その影響力を考慮して、社会貢献活動を積極的に行うべきという概念です。
「官民連携した社会問題の解決」に取り組んでいきましょう。
更新日:2025年05月30日