市長だより 令和6年1月
~男鹿の魅力発信~
明けましておめでとうございます。
昨年も、漫画家のやくみつるさんなど多くの有名人が男鹿を訪れ、絶賛してくれました。大自然が創った、地球の成り立ちがわかる16ものジオサイトがあります。しかも、こんなに美しい景観の所はありません。そして、親祖先が遺してくれた、世界に誇るなまはげの伝統文化があります。この素晴らしい男鹿を少しでも進化させ、子や孫に遺していきたいものです。
秋田県は、日本で訪れたことのない人が一番多い県だそうです。その中央に位置し、日本海に突き出た半島が男鹿市です。半島には、交通の便が悪いというハンディがあります。男鹿半島も中央に山があり、海岸沿いに集落が張り付いています。道路などインフラの整備がしにくい所です。しかし、全国で23ある半島で唯一、単独の自治体で構成されているのが男鹿半島です。思い切った行政がしやすいということです。また、三方が海に開け、古来より海上交易が活発でした。男鹿の人は「明るく、社交的だ」と言われるのはそのせいだと思います。
この「端っこの男鹿」がよくなれば、秋田がよくなる。秋田がよくなれば日本がよくなる。端っこから変えていきたいものです。
「一人一人が市長」
末端の社員でも、「自分が経営者だ」
と思っているような会社は、素晴らしいと思います。このように、市民一人ひとりが「小さなことから変えていこう」と、市長の気持ちで行動することが大事です。
「市民全員が営業マン」
日々、発信力の不足を痛感しております。SNSなどでの発信次第で、男鹿への観光客数はまだまだ伸びます。世界に誇る男鹿の魅力を皆で誇りを持って大いに発信していきましょう。
「なまはげの里フィロソフィ」
会社には企業理念があります。男鹿市には、「なまはげの里フィロソフィ」があります。この規範を学び、 「男鹿で幸せな生き方」をしましょう。その一つとして、「明るいあいさつ運動」を実践していきましょう。
さらに具体的な施策としては、主に次の4つのことが挙げられます。
1.子育て環境日本一
出生数はここ10年間で半数の50人になってしまいました。このままでは、私たちの大好きな男鹿の将来が危うい状態です。子育ては、未来への投資です。全ての職場・地域をあげて、オール男鹿で取り組みましょう。
船越こども園が来春に完成します。全国にこの保育園の素晴らしさを発信していきます。そして、不足して困っている保育士を全国から募集します。
また、18歳から34歳の人口減少も著しいです。昔の「お世話焼きさん」になって、結婚支援も進めていきましょう。
2.働く場の確保
今年から来年に向けて、洋上風力発電関連の総合訓練センターの開設、旧野石小学校でのパックご飯工場の建設、鵜ノ崎地区への高級リゾートホテルの進出、男鹿駅周辺のホテルリフォームなど、男鹿の将来の発展に資する新たな取り組みが生まれてきています。「60歳新入社員、定年なし」の気持ちで頑張りましょう。
3.ブルーカーボンと漁業振興
「世界海藻サミット」で、男鹿は世界的な海藻の宝庫と言われました。海藻の種類が多く、料理方法が沢山あります。健康に良い、栄養価の高い食物です。化粧品にも使われています。食糧危機への対応策として、また、ブルーカーボンとして環境対策にも注目されています。
4.観光で訪れる人を幸せに
DMOの推進、観光業は全ての産業に影響を及ぼす総合戦略的産業です。観光業だけでなく、農業・漁業・商業・建設業など全ての産業を組織化して、男鹿の観光振興に当たりましょう。
人生を豊かにし、人を幸せにする魅力が男鹿にはあります。魂を揺さぶるような経験をこの男鹿でしてもらいたいものです。
「おわりに」
日本の良さは地方にあります。子育ても、人間的な生き方も地方にあります。
一番、その良さをとどめているのが男鹿半島です。誇りを持って、幸せな生き方をしましょう。そして、訪れる多くの人も幸せにしましょう。
市民の皆さんで、力を合わせスクラムを組み、良い一年にしましょう。
更新日:2023年12月28日