一ノ目潟の年縞堆積物標本

更新日:2021年08月23日

一ノ目潟の年縞標本サンプル

一ノ目潟の年縞サンプル

男鹿目潟火山群

男鹿目潟火山群

男鹿目潟火山群一ノ目潟の詳細

名称

一ノ目潟の年縞堆積物標本

所在地

男鹿市北浦西水口字一ノ目潟44-5ほか

種別

天然記念物

指定年月日

令和3年3月12日

一ノ目潟の年縞堆積物標本は、天然記念物「男鹿目潟火山群一ノ目潟」で平成18年(2006)に採取された約37mの柱状の湖底堆積物を薄い板状にした約3万年分の年縞サンプルです。

年縞は、季節ごとに異なる物質が堆積することで形成された年輪のような縞模様。含まれる物質を分析することで、過去の地震や火山活動、気候変動などの環境情報がわかります。

これまでの調査では、3500年前に秋田杉が拡大したことや、3世紀半ば~7世紀末までの古墳時代は雪の多い冷涼多湿な時代であったこと、菅江真澄が水位の低下した一ノ目潟を描いた文化7年(1810)は、実際に降水量が少なかったことなど、湖周辺の環境変化が明らかになっています。

また、中にはタービダイト層と呼ばれる、地震によって湖壁が崩壊し、湖に流れ込んだ地層も見られる。これは日本海東縁部の秋田沖や内陸部の浅い場所でマグニチュード6以上の地震が起きた時に形成されたことがわかっていて、昭和58年(1983)の日本海中部地震、昭和39年(1964)の男鹿北西沖地震、文化7年(1810)の男鹿地震、元禄7年(1694)の能代地震に対応することが知られています。

 

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