移住者インタビュー男鹿入門03

今村 安里 (いまむら あすか) さん
鹿児島県出身
男鹿駅周辺広場賑わいづくり共同事業体の運営担当として、5月にオープンした広場の管理やヤタイ市などイベントの企画運営などを手掛けている。
さらに9月には今村さんが運営するカフェも同広場内にオープンし、益々の賑わいが期待される。
男鹿駅周辺広場
男鹿市船川港船川新浜町1-20


Q.いつから男鹿市民になりましたか?
2020年に、大学の卒業とともに秋田市から男鹿市に引っ越してきました。
Q.ご出身と、男鹿市に移住した経緯を教えてください。
2015年に大学進学のため、鹿児島県から秋田市にきました。
大学時代は、秋田市に住んでいて卒業後、秋田を離れるのは寂しいなと考えていました。
秋田県内で次に住むなら、海も山もある男鹿市かなと漠然と思っていました。
きっかけは、学生時代に「動き出す!商店街プロジェクト」に参加したことです。
学生時代に男鹿のコンセプトイメージビジュアルを書いてほしいと(今の上司から)仕事の依頼がありました。
その時に制作したイラストをプレゼンテーションで使うという事で、「ワークショップを見においでよ」と声をかけていただき、男鹿の文化会館で開かれたワークショップに参加させていただきました。
その時に、男鹿市にはこれからこんなに面白いことが起こるんだ!と感じ、直感的に私がこれから何かやるなら男鹿市だなと感じていました。
(このプロジェクトから船川にあるTOMOSU CAFEがオープンしました。)

男鹿にきてから
Q.男鹿市で最初の1年目、務めた場所は男鹿郵便局という今村さん。男鹿郵便局で働くことを選んだ経緯を教えてください。
大学を休学し、カンボジアに住んでいた時にバイクに乗る楽しさに気づき、人生で一度は郵便局の配達員になりたいなと思っていたことがありました。
働く中で地域のおじいちゃんやおばあちゃんを見守る人になり、知り合う関係性を作るということが配達員の楽しさなのではと思い郵便局を選びました。
男鹿市に住むことは決めていたので、履歴書にも希望配属先で男鹿希望と記入しました。
けれども、始めは別の地域への配属になりそうだったので、面接のときに、「男鹿で地域と関わり、見守れる配達員になりたい」と伝えると「やはり男鹿配属にします」と言われて「よっしゃ~!」って思わず喜びの声をあげました。
履歴書や面接で思いは伝えるものだなって思いましたね。
配達していて、さらに男鹿市に住む人たちの暖かさにふれました。
実際には、「女の子が配達している」ということで、逆にいつも見守ってもらっていたと思います。
「ちゃんとおいしいご飯食べている?」
「雨の日でも、いつも頑張っているね」
「冬、雪の中でも頑張っているとこ、見てたよ~」
「いつもにこにこしてさわやかでいい笑顔だぁ~元気でる~」など
いつもみなさんに気にかけてもらって地域の人とふれ合うことでもっと男鹿が好きになりました。
郵便局で毎日楽しい日々を過ごしていましたが、以前から知り合いだった今の上司に、「男鹿駅前広場の運営担当を探している、やってみないか?」とお話をいただき、現在の仕事に至ります。

Q.男鹿市に来て驚いたことはありますか?
秋田市にいた頃は、「秋田には何も無い」「なんで鹿児島からこんな所に来たの?」というネガティブなことを言う人が多い印象だったのですが、男鹿に来てからそれが覆されました。
郵便配達の仕事をしていた時に自分が県外から来たことを話すと「男鹿っていい所だべ!」と言われることが多かったんです。
自分の住む地域に誇りを持っているということはものすごく魅力的なことだと思いますし、私にとっても救いでした。私が秋田のいい所をいくらあげても地元の人達が卑下していたらすごく悲しいので、男鹿にきてポジティブな意見を聞いた時にもっと男鹿が好きになりました!
そこが男鹿という土地に可能性があると信じられる点です。
Q.男鹿のお気に入りスポットはどこですか?
男鹿で一番のおすすめスポットって言われたら絶対に海沿いですね。
郵便配達で毎日通っていた双六小浜の湾のところの岩場やうみねこがいっぱいいるところ、旅館浜彩前の道路を降りた海岸辺りから見る景色がすごくいいなと思っています。

Q.男鹿のお気に入りの食べ物はなんですか?
ハタハタのからあげ、ハタハタ寿司も好きですね。
ハタハタ寿司は焼いて食べるとすごくおいしいです。
あとは、とろとろわかめも大好きです。
新鮮な海のものを頂くこともあって、男鹿のわかめには感動しました。

Q.移住してから自分が変わったなと思うことはありますか?
移住してからではないですが、大学時代にカンボジアで生活をしてから変わったと言われたことなんですが、昔は、すごくしっかりしているから絶対長女でしょ!とよく言われていたんですが、最近では、性格が末っ子みたいだと言われます。
地元ではないところに住むことで、人に助けてもらうというスキルが身に付いたのではと思います(笑)
郵便配達中も男鹿の人たちには本当にたくさん助けていただきました。雪道の配達はハプニングも多かったので…。
たくさん地域の方々にお世話になって、その中でわたしは生かされているなと日々感じています。周りの人への感謝の気持ちは移住者の立場になってからより深く思うようになりました。


Q.移住する前の準備で1番大事なのは?
知っていればよかったなと思った事ですが、移住に関して各市町村の役所に相談できる窓口があるという事を学生時代に知っていればよかったなと思いました。
住民票を移す前に相談したり、大学卒業後に秋田県内に残りたいと思ったときに何かサポートがあるのか?助成金などの手助けがあったかもしれないと思ったことはあります。

Q.今後の展望を教えてください。
男鹿駅周辺広場は今までただの人の通り道のような場所だったので、まだ市民の皆様からは「人が集う場所」という印象が薄いと思います。
日本の公園や広場は子供が遊ぶ場所というイメージが強いかと思いますが、海外では年齢を問わずに人が集まり、自由に読書をしたり勉強をしたり寝っ転がったりしています。そういったように休日のイベントだけではなく、男鹿の人達の毎日のライフスタイルの中に「広場で過ごす」という時間が入るような場所にしていきたいと考えています。


幅広い世代の人達がここでの暮らしをまず自分たちから楽しむことが何よりも大切なことだと思っているので、そのきっかけを広場でつくる事ができればいいなと思っています。
この広場周辺にはJRの駅も道の駅もそばには港もあります。ここが男鹿の新しい拠点になって、ここから男鹿各地へつながってゆける場所を目指しています。
男鹿の皆さんにそれぞれ思い思いにこの広場を使ってほしいです。
これまで旅した国は20か国!

行く行くはゲストハウスや宿を経営してみたいと思っています。
学生時代はバックパッカーでずっと一人で海外を点々と歩いていました。何が一番楽しかったかと聞かれれば、地元の人と出会って話して、地元の人しか知らないようなモノやコトと出会うことが一番おもしろかったです。
ガイドブックに載っている有名なところよりも、何でもない食堂のおばさんがめっちゃ面白い人だったり、まちの人が勧める場所にいってみたら地元の人が知る穴場の景色がいいところだったり、観光じゃなかなかいけない所に地元の人につれていってもらったりするっていうことが本当にいい経験でした。
ネットには情報が何でもあふれているけどそれだけじゃなくて、地元の人と会話してその国その町の日常みたいなものを味わいながら旅するというのが一番楽しかったなと思っています。
男鹿のコンシェルジュになりたい!
今年は男鹿の楽しみをまず自分が見つけて、体験するようにしています。それを人に伝えられる立場になれるよう目指していきたいです。
地元の人も男鹿をもっと好きになってくれて、外から来る人にもより男鹿を深く知って楽しんでもらえる、男鹿のコンシェルジュのような存在になりたいです。

男鹿に移住を考えている人へメッセージ
男鹿は海も山も自然豊か!海派も山派もいっしょに暮らせるまちです(笑)
田舎で暮らしてみたいという理由だけではなく、何かぶれない芯みたいな軸があれば、きっと素敵な移住ライフをおくることができると思います。
今、秋田県内でも男鹿は新しくチャレンジする若い人が増えてきていてアツイ!まちです。
何かが起こったりどんな状況になっても受け入れて、素直に土地や人々と向き合うことが大切だなとわたしは思っています。いつもポジティブに、笑顔で生きていたいですね。
ぜひ、男鹿のこれからの仲間に加わってください!お待ちしています。
この記事に関するお問い合わせ先
企画政策課 移住定住促進班
電話番号:0185-24-9122
ファックス:0185-23-2922
〒010-0595
秋田県男鹿市船川港船川字泉台66-1
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更新日:2021年10月22日