男鹿関係人口01

更新日:2022年09月26日

初めて親元を離れ、初めて降り立った東北の地!

男鹿関係人口インタビューに答える女性

真武未有さん

徳島県徳島市出身

 

Q.男鹿市との関わり方を教えてください。

2021年8月から3か月間男鹿でBlue Buck Diner(Blue Buck Diner Instagram)のインターンとして男鹿で生活をしていました。

 

Q.インターンに来るきっかけになった経緯を教えてください。

小さい頃からの夢があったのですが、バイトを通して働く中で自分はその仕事に向いていないかもしれないと気づいた時に頭の中が真っ白になりました。
大学生活を送る中でコロナ禍だったこともあり自分が何をやりたいのかを、ずっと考え続けていました。

考える日が続く中、幼稚園からの作品をすべて残しているため、それを見ながら自分は何が好きだったんだろうと分析してみたり、思ったことや感情を文字におこしてみました。

 

徳島市牟岐町から見た海の風景

 

休学を決意

振り返ることで、過去の自分の共通点や軸は知ることが出来たけど、考えても、悩んでも、モヤモヤとした気持ちは変わらなかったため、尊敬している人に助言をもらう為に姫路まで相談に行きました。
悩みを相談したところ、「環境を変えたら一番早いんじゃない?」と言われことが決定打となり、まずは大学を休学しようと思いました。

その後、もともと繋がりのあった牟岐町で活動しているNPO法人ひとつむぎの顧問の方にも相談に行きました。

ひとつむぎは徳島県南部にある牟岐町を拠点に、教育やまちづくりの支援を通じた地方創生を目指して活動するNPO法人です.徳島や関西在住の多様な大学生を中心に設立し,大学生が主体となり事業の企画,運営を行う。
(引用:ひとつむぎホームページ参照

 

悩んでることを話し、顧問の方から「秋田県の男鹿市でキッチンカーを運営している子とミーティングをするけど同席してみる?」と言われ、オンラインでのミーティングに参加した時に、はじめてBlue Buck Dinerの大橋修吾さんにお会いしました。 この時のことが縁となり大学を休学し、インターンというかたちで男鹿に行くこととなりました。

2021年の6月にオンラインで知り合って、7月に秋田行こうと決め、8月には男鹿にいましたね。

 

男鹿にきてキッチンカーの前で記念写真をとる男女

Q.初めて親元を離れ、初めての東北、初めての秋田県。男鹿に降り立った時の第一印象を教えてください。

風力発電が多いなと思いました(笑)

私が住んでいるところは徳島市内で身近に風力発電がある訳もなく、こんなにずらっと風力発電が並んでいる風景を見たことがなかったので驚きました。
あと大きいナマハゲがいて(男鹿総合観光案内所)、秋田に来たんだ~って感じがして、グーグルマップで自分の位置を確認しました(笑)こんなに遠くに来たことが信じられませんでした。

 

 

Q.3か月という期間の中で地域で活動してみてどうでしたか?

人づきあいに難しさを感じた時がありました。

私は徳島から出たことがなく、また、一番深くかかわっていた徳島県南にある牟岐町という町は少し特殊で、学生のサマースクールを受け入れていたり、学生主体のNPOや団体も多く関わっているので、わりと学生に対してオープンマインドな雰囲気があります。男鹿に来た時もそのままの「学生の」ノリで入っちゃったんですよね。

でもここでは、もちろん私のことを知る人もいないので、大学生として見られず、大学生だとしても、今まで関わって来られた大学生の方がしっかりされている印象を持たれていて、最初はすごく入りづらい地域だなって思っていたのですが、帰ってきてそうじゃないなと気づきました。

今思えば自分の行動を振り返ると、自分を客観視できていなかったことや牟岐町で活動してきた自分の「普通」が男鹿でも通用するだろうと考えていたことなど、すべては自分の未熟さだったということに気づいたんです。
「郷に入っては郷に従え」は本当に大切です(笑)

 

男鹿でハンバーガーを販売する男女

Q.キッチンカーで働いてみてうれしかったことは何かありますか?

修吾さんから「みうがいてくれなかったら絶対まわっていなかった。普通にバイトを雇っていたら、バンズも焼かないと思うし、こうやっていろいろ興味を持ってくれなかったと思う、やりたいという意志をもって手伝ってくれたことが嬉しかった。」と言ってくれたことが嬉しかったです。

ハンバーガーのバンズもはじめて修吾さんに教えてもらって焼きました。役割として任せてくれていたことが嬉しかったです。 信頼してくれているんだと感じました。

あと、修吾さんのキッチンカーを使って、イベント的にわたしも出店させてもらったのですが、
その経験はすごく大きくて、今でもその経験が活きています。
秋田にご縁を頂いたのも、出店が出来たことも、修吾さんがいないと出来ていないことばかりなので、こんな経験をさせてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。

 

Q.逆に苦労したことはありますか?

接客をする中で方言はやっぱり聞き取れなくて苦労しました。

逆に、私は阿波弁を喋るし、意識しても標準語がすらすらと話せるわけでもないので、男鹿の人からしてみると、余計によそ者感があるかなと気にすることもありました。
でも、男鹿の方々と接する中で排他的だなと思ったことはなく、過ごす時間が長くなるに連れて自分らしく居られる場所だなと感じるようになりました。

 

男鹿五里合琴川地区の田んぼ風景
男鹿琴川にある珈音焙煎所の室内看板

Q.(インタビュー時2022.3月)今回また、男鹿を訪れようと思ったきっかけは?

男鹿の琴川に住んでみたいなと思ったのがきっかけです。
インターンで来ていた時に、バンズを焼くために珈音焙煎所に通っていました。

珈音も好きだし、山にも入りたいし、オーナーの毅さんにはお世話になりました。次に来たときはこの辺りで暮らしてみたいなと思っていました。
あとは、3か月間のインターンを終えた時に、実はあんまり男鹿好きじゃないやって感じていた自分もいたんです。でも、もう一度来ることでちょっと苦手だなと思った印象を変えたいなと思ったんです。

 

-もう1度戻ってきて気持ちを塗り替える、良い思い出に変えて帰るという行動が素敵ですね。

今回、最初は山でゆったりした生活をしようと考えていたのですが、化世沢食堂(レオズキッチン)のレオさんや珈音焙煎所の毅さんに相談して、ホットサンドの販売にチャレンジもさせていただいていました。私がやりたいことと思っていることを実現させるために協力して下さる方々がいて、本当に感謝しています。

来るからにはもちろん修吾さんのお手伝いもしたいと思っていたので、この3月もキッチンカーのお手伝いをしたり、バンズを焼かせて頂いたりしました。本当に周りの人に助けていただき、充実した1ヶ月を過ごせました。

 

キッチンカーでハンバーガーを作る男性

Q.今後も男鹿と関りを持っていきたいと思いますか?

思います。
大学を卒業したら留学も視野に入れていますが男鹿には定期的に来たいです。

 

Q.今後どのように男鹿と関わっていきたいですか?

季節ごとに毅さんの作業を手伝いたいなと思いました。
あとは、修吾さんが必要だと感じてくれた時も手伝いに来ることができればいいなと思います。

男鹿にきて、Blue Buck Dinerのインターンとは別に、屋号ourbrown_(ourbrown_ Instagram)を作り活動しました。男鹿で周りの人からアドバイスをもらいつつ、活動を応援してくれたおかげで挑戦することができたと思います。

この経験を生かして、いつか秋田までやってきたときに恩返しが出来るような活動ができたらいいなと思っています。コラボみたいなこともやってみたいですね。

 

キッチンカーの中でコーヒーを淹れる女性
ourbrownのピタパン
ourbrownキッチンカーの中で料理する女性
ourbrownチラシ
ourbrownホットサンドを作る時の材料とコーヒーを淹れる道具
ourbrownで作ったホットサンド

Q.これから関係人口を作っていきたいと考えている人にメッセージをお願いします。

最初の関わり方やきっかけによると思いますが、結局男鹿に3か月いることができたのは修吾さんがいたからです。尊敬できる人や心が許せる人が絶対に1人はいた方がいいと思います。
たくさん悩み視野がせまくなっている時に修吾さんに相談をして、返ってきた一言で一気に全部解決した時もあり、たくさん助けてもらいました。修吾さんがいなかったら2週間で帰っていました(笑)

 

―良いお兄ちゃんと出会ったという感じですね。

ほんとうにありがたかったです。

 

ハンバーガー出店の準備をする男女

あとは、調べた情報として文字だけ見て判断するより、まずは1度訪れてみるといいんじゃないかなと思います。 観光だと1日だけの印象とかになってしますので、短期滞在してみるといいかもしれないですね。地域の人と話してみるということも大事だと思います。

 

男鹿と牟岐との関わり

3か月間男鹿でのインターンを終えた後に、牟岐町でも産地のものを使ったハンバーガーを開発しキッチンカーを出店した2人。
その時の様子はこちら


秋田県男鹿市からハンバーガー屋さんがやってきた!(牟岐町観光協会ホームページ)

 

 

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秋田県男鹿市船川港船川字泉台66-1
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