水害時の衛生対策について
衛生対策は、清掃と乾燥が重要です。
大雨等の水害により、家屋等が浸水すると、その後、雑菌(細菌やカビ)が繁殖しやすい環境になり、食中毒や感染症にかかるおそれがあります。
衛生対策の相談や指導
市では、衛生対策の相談や指導を行っています。
また、床上浸水した家屋のうち、ご家族での消毒が困難で消毒を希望する世帯を対象に、生活スペースの消毒作業を支援します。
消毒に関する相談等の受付
消毒に関する相談等を希望する方は、男鹿市健康推進課にご連絡ください。
健康推進課(電話番号:0185-24-3400)
注意点
消毒作業は、その場所が十分に清掃され乾燥していることが重要です
ゴミや泥汚れ、雨水等が残っているなど、清掃と乾燥が不十分の場合は、消毒の効果が十分に得られません。
衛生対策の基本は、きれいな洗浄と丁寧なふき掃除です
水害により、家屋などが河川氾濫などの汚水に浸水すると、その後、雑菌が繁殖しやすい環境になり、食中毒や感染症が発生するおそれがあります。
消毒液の提供
清掃作業や十分な乾燥には時間がかかります。
また、各家庭により清掃作業のスピードが違う場合があります。
各家庭の清掃作業や乾燥状況に合わせ、消毒作業を行いたい場合は、消毒液を提供することができます。希望する方は健康推進課へご連絡ください。
注意点
汚染の程度がひどい場合や長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤 商品名:ハイター・ブリーチ等)を使用します。
色あせや腐食等により次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、アルコールまたは塩化ベンザルコニウム(オスバン液)を使用してください。
家庭での消毒方法については、下記のリンクも参考にしてください
箇別対処法
清掃作業は、マスクと手袋を装着し行ってください。
作業中は、適度に休憩を取り、水分補給を行ってください。
作業後は、必ず手洗い又はアルコールによる手指消毒をしてください。
床上、床下浸水
泥水などで汚染された床、壁、家具などで水洗いができる場合は、ブラシやモップなどを利用し、十分に水道水で水洗いしてください。
清掃した場所は、風通しを良くし、日光で十分に乾燥させてください。
清掃した物品も、風通しの良い場所に置き、十分に乾燥させてください。
乾燥させた後は、各場所(床や台所など)や家具(木製や金属製など)に適した掃除用品を使用し、清掃してください。
※水洗いができない場合は、ほうきやちりとりで土砂やゴミなどを取り除いた後に、雑巾などで砂や泥を拭き取り、自然乾燥させてください。
床下の水がひかない場合
床下の水をできるだけかき出したうえで、通風を良くし自然乾燥させましょう。
※クレゾール石けんの散布は独特のにおいが強いので、居住部分にはお勧めしません。
家の周りなど
家の周りなどは、ゴミや汚泥などを取り除き、水で流し乾燥させます。
汲み取り便所や浄化槽、汚れた川の水などがあふれた場合は、大腸菌などによる汚染が心配される場合がありますが、清掃、洗浄・乾燥でほとんどを除去できますし、土の部分では土壌に吸収されますので、直ちに健康被害が及ぶものではありません。
地形、家の造りや日当たりなどにより汚水が乾燥しない場所は、ハエやボウフラの発生防止のため、消毒した方がよい場合もあります。
消毒する際は、市販の消毒薬を適正な方法で使用しましょう。消毒する場所を限定し、表面が濡れる(浸る)くらい散布するのが効果的です。
(市では庭、畑などの屋外の消毒作業は実施しておりません。)
他県での消毒例
逆性石けん(オスバン液)を0.1%濃度(10%製品の場合、本剤10ミリリットルに水を加え1リットルにする)に希釈し、じょうろなどで散布。
食器、器具類
食器、器具類、まな板、ふきん、包丁など熱に強い物は煮沸消毒や熱湯消毒も効果的です。
熱に弱い物などは次亜塩素酸ナトリウム液(注1)に浸した後、よく水洗いをしてから使用しましょう。
次亜塩素酸ナトリウム(注1)
一般には塩素系漂白剤として市販されており、商品名ハイター・ブリーチなどで売られています。ほ乳瓶消毒用のミルトンもあります。
水道水1リットルあたり、次亜塩素酸ナトリウム20ミリリットルを入れ、消毒溶液を作ります。
次亜塩素酸ナトリウム使用時の注意点
色物は脱色する恐れがあります。
手が荒れやすいのでゴム手袋をつけて使用してください。
井戸、受水槽
汚水などで汚染された井戸、受水槽については、安全および衛生の確認を実施した後、ご使用ください。
その他の注意
- 生水は、飲用しないでください。
- 調理や食事前および用便後には、必ず石けんで十分に手洗いしてください。
- 共用の手ふきタオルは避けましょう。ペーパータオルが望ましいです。
- 水に浸かった食品や停電などにより長時間保存温度が保てなかった要冷蔵・冷凍食品は、できるだけ捨てましょう。
- 腹痛、下痢、発熱など、体調の異常を感じたら、早めに受診してください。
- 消毒薬を用いる場合は、使用上の注意を厳守し、種類の異なるものを混ぜたり、容器を入れ替えたり、ラベルをはがすのは絶対にやめましょう。
- 消毒薬を薄めて使う際は、作り置きはせず使用直前に希釈し使用しましょう。
また、消毒液を保管する場合は直射日光の当たらない涼しいところで、子どもの手の届かないところに保管しましょう。
更新日:2023年08月16日