男鹿半島の水環境

更新日:2022年04月19日

滝の頭

男鹿市の水源、寒風山のめぐみ『滝の頭湧水』

男鹿市五里合にある滝の頭は、マイナスイオンを感じることができる避暑地です。
1日あたり約2万5千トンの湧水が『滝の頭水源浄水場』で管理され、男鹿市内の生活用水として使用されています。
浄水場入口の道路わきには、無料で利用できる水汲み場があります。
男鹿市内の飲食店でも水汲み場の水を飲料水として使用したり、家庭で飲むコーヒーやお茶用の水として汲みにいく人が多くいます。

 

滝の頭水源浄水場
滝の頭水源浄水場の入り口にある水汲み場

滝の頭湧水のしくみ

寒風山への降雨、降雪が地下浸透し、火山岩の亀裂や自破砕状部等の透水部や基盤岩との境界付近を通り、滝の頭水源地に湧水している。水質は重炭酸ナトリウム型で、滞留時間の長い地下水の特徴を示している。滝の頭湧出口は、いわば天然の『地下ダム』のような大きな盆地状地形の排出口に相当し、その盆地状地形を通過するために20年以上の時をかけて湧水している。(滝の頭水源浄水場配布資料 引用)
 

今木神社よ湧水

今木神社

滝の頭湧水

水温は、12度から13度と年間を通して一定である。

円形分水口

円形分水口は湧水を均等に分けるために昭和30年代に設置され、38個の穴があり水道用水、農業用水として分けられている。
滝の頭水源浄水場では1日約7000から8000立方メートルの水を浄水し、市民の生活にとって欠かせない水となっています。

 

滝の頭円形分水口

円形分水口

男鹿半島の気候の特徴

男鹿市のアメダスの計測場所は男鹿真山と男鹿脇本にあります。
10年ごとに観測されたデータを見ると、年降水量分布や最深積雪分布を見ても男鹿は雨や雪の量が秋田県内では少なく、日本平均と比較しても少ないといわれています。

【年降水量平年値 1981~2010年(mm)】
1683.4(男鹿真山) 1517.0(男鹿)
【年降水量平年値 1991~2020年(mm)】
1768.4(男鹿真山) 1612.9(男鹿)

 

滝の頭周辺の木

 

男鹿半島には多様な水環境(河川、湖沼、湧水、温泉、湿地)が見られますが、水の量は比較的少ないと言われています。

近年では降水量の減少や温暖化による蒸発散の増大などの自然減少や森林伐採、排水整備、地下水盆縁辺部掘削などの表層人口改変などにより湧水の量を減らす原因となります。

水質の変化の影響は20年以上も後になってあらわれる可能性があり、良質でおいしく量の豊富な滝の頭湧水を今後も有効利用していくために、環境保全に今まで以上に気配りを心がけたいです。

 

滝の頭湧水

男鹿半島・大潟ジオパークで滝の頭のガイドをおこなっています。

滝の頭の湖面

滝の頭浄水場

〒010-0355 男鹿市五里合鮪川34
水源地見学時間:10時~15時(年中無休)
※見学の際は、管理室にお声がけ頂き受付にて必要事項記載後、見学して下さい。

滝の頭浄水場 お問い合わせ

男鹿市企業局 上下水道課 上水道班

電話番号:0185-46-4105(平日)

電話番号:0185-25-2844(夜間・休日)

この記事に関するお問い合わせ先

企画政策課 移住定住促進班
電話番号:0185-24-9122
ファックス:0185-23-2922
〒010-0595
秋田県男鹿市船川港船川字泉台66-1
メールフォームによるお問い合わせ