「林業死亡労働災害多発警報」の発令について
秋田県内にて、林業における死亡労働災害が、平成30年1月、11月、12月に各々1件発生しています。
この事態を受け、林業・木材製造業労働災害防止協会は、平成31年1月18日に林材業労働災害防止協会秋田
県支部に対して「林業死亡労働災害多発警報」を発令しました。
林材業労働災害防止協会秋田県支部では発令期間中、緊急集団指導や現場安全パトロール等を実施するほか、林
業事業主に対して、自主安全パトロールや一斉自主点検の実施等を要請しています。
林業関係者は、下記事項にご協力していただくようお願いします。
実施事項
(1)趣旨
秋田県内の林業における死亡労働災害の発生状況を踏まえ、警報発令期間中における林業の死亡労働災
害ゼロとなることを目指し、次のとおり林業労働災害再発防止対策を実施する
(2)警報発令期間
平成31年1月18日から平成31年4月末(3ヶ月後の月末)まで
※警報発令期間中に死亡災害がゼロとなるまで、期間を1ヶ月単位で延長する
(3)取組団体等
主唱者 林業・木材製造業労働災害防止協会
実施者 林災防秋田県支部及び林業事業場
林業労働災害再発防止対策
【事業主の取組事項】
① 林業死亡労働災害再発防止のため緊急集団指導への出席
② 経営トップとしてリーダーシップを発揮し、自主安全パトロールと一斉自主点検を実施する
③ 「林業・木材製造業労働災害防止規定」を遵守し、規定事項を着実に実践する
④ 「林業労働災害再発防止対策」を事業場の労働者に周知徹底、事業主として着実な取組を実施する
⑤ 死亡労働災害多発地域の事業主は、同地域内の事業主と連携し、自主的な緊急安全パトロールを実施する
⑥ 警報発令期間終了後も、「林業労働災害再発防止対策」が実効あるものとなるように、再発防止を図るた
めのフォローアップを実施する
【労働者の取組事項】
① 労働者は、事業主が講ずる必要な事項を遵守する責務を自覚するとともに、「林業・木材製造業労働
災害防止規程」を遵守し、規定事項を着実に実践する
② 労働者は、「林業労働災害再発防止対策」の事業主の実施事項を積極的に実践する
【重点取組課題】
① 伐木作業における安全な作業手順(伐倒の基本・立入禁止区域厳守)の遵守
② 「かかり木の処理の作業における労働災害防止のためのガイドライン」基づく措置の徹底
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/hor/hombun/hor1-43/hor1-43-6-1-0.htm
③ 林業作業現場で複数の労働者が作業を行う場合、作業計画の策定、適正な山割(上下作業の禁止)、合図
等の措置の徹底
④ 斜面での移動や作業時における墜落・転落防止措置の徹底
⑤ 「リスクアセスメント実践マニュアル」【林業版】の着実な実施
http://www.rinsaibou.or.jp/cont02/02_frm_risk.html
⑥ 荷役作業時における運送業者等との連携・調整の徹底
⑦ 非定常作業における就業前の安全衛生教育の徹底
⑧ 交通事故防止のため、交通労働災害防止のためのガイドラインの徹底
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/hor/hombun/hor1-49/hor1-49-41-1-0.htm
