真山神社五社殿・宮殿
五社殿は、かつて五社堂と呼ばれ5つの社がありましたが、火災で焼失したため1社にまとめられたと伝えられています。部材は全て杉材で、屋根材が葺替えられたほかは建築当初のままと考えられます。内壁や柱に文化年間等の落書きがあり、18世紀末から19世紀初頭の建築と推測されています。宮殿は、五社堂の内々陣にある方2間で正面に格(こう)狭(ざ)間(ま)の須弥壇に鎮座しています。部材は杉材で、三方に緑が巡り、背面に脇障子を備える造りです。
五社殿及び宮殿には、随所に仏教建築の様式が見られ、神仏習合など当時の信仰を伝えるとともに、秋田県の社寺建築の変遷を知る上で貴重な建築物です。 |
![]() |
||||||||
![]() |
