市長だより 平成29年3月

  

 このたび、私は4月11日の任期満了をもって、男鹿市長を退任いたします。市民の皆様からの温かいご支援のもと、男鹿市長に就任させていただいて以来、本市の発展を願い、活力ある地場産業の構築と思いやりの心で創りあげる「教育・観光・環境が豊かな文化都市」の実現に向けて、市政運営に取り組んでまいりました。

 2回に分けて、私の8年間を広報で振り返ってみます。

 1回目は、男鹿みなと市民病院、教育、人口減少対策の3点についてです。

 

【男鹿みなと市民病院について】

 経営健全化については、計画どおり平成27年度末をもって不良債務を解消することができました。今年度からは、新経営改革プランを推進しております。また、最重要課題である医師の充足については、平成27年度と28年度に、各1名の医師等修学資金貸与制度を活用された医師が入職され、平成28年4月には常勤医師が14名体制となりました。今後も、この制度を活用し、求められる資格に挑戦する若者が増えることを望んでいます。

 これからは当院を核として、介護・福祉施設と連携し、地域包括ケアシステムの構築が求められます。また、歩いて暮らせるまちづくりの拠点にも成りうると思います。「健幸」に向け便利さだけを追求せず、意識を変えることから「健幸」長寿社会を目指していきましょう。

 市民が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられることを願っています。

 

【教育について】

 平成28年4月から市内全小・中学校をコミュニティ・スクール(CS)に指定しました。地域の住民からもCSに参加していただくことは、子どもと一緒に学ぶ機会となり、地域として子どもを育てることにつながります。小・中学校単位の活動から、CSの効果が上がってほしいと思います。

 英国のブレア元首相は演説で「やるべきことが3つある。それは、教育・教育・教育」と語りました。観光や環境もどれだけ意識を高く保てるかとなれば「教育」が原点になると思います。国際教養大学をはじめ、6大学と協定を結んだことや秋田大学男鹿なまはげ分校の開校により、日本体育大学の集団行動、跡見学園女子大学の市内での調査活動、神奈川大学と専修大学のレスリング部の合宿が行われ、子どもたちの国際感覚の育成や異文化理解、若い世代や婦人会、高齢者との交流が深められ、教育の向上につながりました。今後も市民が向学心を燃やし、「学園都市男鹿」になることを願っております。

 平成23年9月に、男鹿半島・大潟地域が「日本ジオパーク」に認定されました。今年の10月には、東北では初となる日本ジオパーク全国大会が本市と大潟村で開催されることが決まっており、本地域の自然や文化を全国にアピールできる絶好の機会となるものです。誇り高い「大地」をしっかり踏みしめ、「世界」に向け歩み続けましょう。

【人口減少対策について】

 平成27年4月に、県内自治体に先駆け、保健師、助産師、臨床心理士の専門家による相談窓口を一本化した「おがっこネウボラ」を立ち上げ、妊娠、出産、子育てまでの切れ目ない子育て支援をしております。開設以来、1,300件を超える相談がありました。

 また、平成28年6月、私と全管理職が職員の仕事と家庭の両立を応援する「イクボス」となることを、県内自治体で初めて宣言いたしました。

 子育て世帯や男女がともに働きやすい環境を整えることにより、倫理観・家族愛・郷土愛を育むナマハゲ文化が、地域で子どもを育てる子宝文化につながることを期待しています。    

    

 《広報4月号につづく》