市長だより 10月

 8月末に伊藤清忠先生(東京学芸大学名誉教授)を始めとする景観デザイナーの皆さんが五社堂の円空仏を訪れ、その際ご一緒してお話をお聞きする機会がありました。

世界の都市、村落を訪ねた景観デザイナーの視点から、男鹿に対し率直なご意見をいただきました。

橋梁(きょうりょう)、防護柵(ぼうごさく)、照明、ベンチ、建物、街並、集落などは統一した視点からデザインされるべきであるとのことです。

土木学会デザイン賞や日本デザイン学会デザイン作品賞受賞に準ずるレベルのデザイナーと協働して、男鹿の景観の評価を上げ、全国区を目指すという考えです。

展望施設や点在する売店などが破損したまま放置されている現状には、優れた景観を害しているとのご指摘がありました。一方、なまはげ大橋から観る景色は「山、川、海、集落、田んぼの原風景だ」と絶賛されました。

建築家の安藤忠雄氏は「昔の日本の美しい自然が細やかな心やモノを大切にする心を育んで来た」と言っていますが、男鹿にも通じるところがあります。

男鹿の良さは地元から掘り起こすべきものですが専門家からの助言も貴重です。

男鹿の西海岸を行くと、途中の集落が漁村そのもののイメージで、他では見られない美しさだと言ってくださる方も居ります。屋根は明度を下げた色に統一出来れば、集落そのものの風景が絵になります。また、こうした地域に残っている棚田も今では貴重な景観資源です。

若い労働力が無ければ維持が困難なだけに、管理し、活用することで今後につなげていきたいと思います。

専門家からの助言という観点では、9月11日に男鹿市小学校陸上競技大会で、競技の前に陸上の専門家に走りの基本を指導していただきました。子どもたちに何事も基本が大切ということを学んでもらう目的で、初めての試みでした。折角の機会ですから来年も新しい取り組みを考えていきたいと思います。